英語はどこの言葉でしょうか。
イギリス、ですよね。
では、イギリスで現在使われている英語が唯一のオリジナルなのでしょうか。
実は、世界各地で話されている英語の方が、元々の英語に近いという考えがあります。
これは植民地による時差 Colonial lagと呼ばれる現象によるものです。
例えば、アメリカでrの音を舌を引いて発音するのを、よくイギリス人は訛っているとからかいのネタにしますが、実はイギリスからアメリカへ移住者たちが渡っていた当時の英語の特徴が、残っているといいます。
イギリスでは消えてしまった音の特徴が、アメリカ大陸で保存されているのです。
オーストラリアやニュージーランドの英語も、よくスタンダードではない、と言われがちですが、同じように、当時の英語がほぼそのまま残されている、という見方もできます。
現在使われている英語の原型が出来あがったのはシェイクスピアの時代と言われています。
文字でしか伺い知ることのできない、当時の英語の雰囲気に触れたい方は、Common Wealth Nationsで使われる英語音声を聞いてみるのも一つかもしれません。(HS談)